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理事長よりメッセージ『学生、生徒諸君へ』

お知らせ 2020.5.23

『学生、生徒諸君へ』

昨日まで能登空港キャンパスにいました。全国的に急に気温が下がり、能登空港キャンパスも肌寒かったですが、学校の中は学生、生徒が戻ってくるのを楽しみにしている先生方が、三密を避けながらオンライン授業や、あちこちの施設で準備をしており、大変活気がありました。

先生方は職員室、図書室、会議室、応接室等に分かれ、三密にならないようにしながらオンライン教育を行っています。

高校校舎前のグランドは人工芝の張り替え工事中であり、新しいグランドで生徒諸君のクラブ活動や体育をする姿が目に浮かび、完成が楽しみです。

さて、野球場はひっそりと鎮まりかえり雨の中悲しみに耐えているようでした。

私は、野球部の監督以下スタッフとキャッチボールやバッティングをやろうと思い、購入したばかりのグローブを山梨から持参していたので、大会が無くなってしまい落胆している監督やコーチ達を激励したく、一緒に練習しようと思ったのですが、会議が長引き、残念ながら練習は次回にしました。

先週、夏の甲子園が中止となる前日、山梨キャンパスで祈りを込めて、私が監督やコーチにノックをしたのですが、監督もコーチも素晴らしい気迫で泥だらけになりながらボールに飛びついて素晴らしかったです。

私はサッカーやラグビーの経験はありますが、野球はありません。子供の頃ソフトボールを少しやった程度です。
キャッチボールの難しさ、ノックの大変さがよくわかりました。

野球部の生徒やコーチ、監督はこんな厳しい練習に耐えて試合に臨んでいるのだと、驚きを込めて関心しました。
だからこそ野球は面白いし、飽きないスポーツだと認識したのです。

もちろん野球だけではありません。武道も他のスポーツも奥が深いのです。

今回甲子園大会は春に次いで中止になりました。
インターハイも、各種大会、選手権も中止が相次いでいます。

生徒のいない校内を巡回しては、涙が流れる毎日です。
生徒達の可愛い笑顔が早く見たいものです。

さて、コロナ騒動は世界を一変しました。人類史上初めての新型コロナウィルスに、突然、罹患され、尊い命を落とされた方々もいらっしゃいます。大変悲しい事です。

世界中が一丸となり、新型コロナウィルスと戦わなくてはならない時に、自国ファーストの主張や責任転嫁の主張を一国の代表が述べていて、とても残念です。

日本は他国のせいにせず、また、国民を法律や警察軍隊で抑える事もせずに、『自粛』と言う形で、国民の倫理観、公的精神で苦しみに耐えながら、コロナの蔓延を他国に比較し少なく抑えています。

日本国民の一致協力は見事だと思います。

首相や各県知事は、それぞれの立場で批判にさらされながらも、信念を持ち、国民、市民を守っています。
誠に立派な姿勢だと思うのです。

何かとケチをつけで批判をしたい人は多数いますが、『毀誉褒貶は人に有り奮闘努力は我に有り』です。

首相はじめ国家国民のリーダーは威風堂々たる姿勢を崩さず、世界の右顧左眄に惑わされること無く、今の姿勢を貫くよう願います。

次に医療機関関係者、行政担当者、また物資を運んでくださる運送業務の方々に心から感謝し、そして自粛をした為に、客足の無いなか工夫し商売に耐えていらっしゃる個人事業主や企業の皆様にも心から感謝しなければなりません。
学生生徒の保護者の皆さんにも多数の関係者がいらっしゃる事でしょう。
私の立場でどの様にお見舞いの言葉を発して良いかわかりませんが、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。

学生生徒諸君、明けない夜はありません。
長い厳しい冬の後には必ず春がやってきます。
冬来りなば春遠からじです。

希望持ち続け、そして私達、日本人はあくまでも平和を希求し、無駄な争いを避け、そして人類共通の敵としてコロナや病魔と戦いましょう。

生徒諸君、そして社会的には緊急事態宣言で仕事を失ってしまい、食料や住居さえも追われてしまった方々も多数いらっしゃる事も忘れてはなりません。
行政の支援が必要ですが、なかなかスピード感のある処置ができてはいません。
我々の出来る事は路上などで救援を求める人がいたら、可能な限りのお手伝いをするしかありません。

それはお年寄りに対しても同じ事です。諸君のようにインターネットやSNSに詳しくない高齢者の方々は、日毎に変わる情報にも気づかず、混乱した状況にあるかもしれません。
もし、そのような事に気がついたならば、現場の状況や情報を、近くの行政機関や、場合によっては警察に知らせる事も大切ですね。

日本航空学園は、何事も他人事にせず、真心を持って世界中の人たちと接していきたいものです。

さて、学園はオンライン教育については教育界のトップを走っています。また更に進化することでしょう。

学生生徒諸君のいない間に、各キャンパスでは、教材整備開発、食堂厨房の機器入れ替え、人工芝グランドの張り替え、寮の防水工事など、学生生徒がいては、皆に迷惑がかかり出来ない改修を、思い切って実行しました。
学生生徒が過ごしやすく、学びやすく、暮らしやすい環境作りに力をいれています。

日本航空学園は、新たなる体制で諸君の帰校をまっています。

もちろんコロナ対策も、あらゆる手を打ちました。
この対策には諸君の理解と協力が必要です。

学校が始まったら、日本航空学園で大いに青春を謳歌して、沢山の心の財産や友情を育て、未来の夢に向かって共に頑張りましょう。

諸君との再会を教職員とともに、心から楽しみに待っています。

日本航空学園

理事長
梅沢重雄