約3万個の部品からなる航空機のエンジンは、一定の飛行時間を経過するとすべて洗浄・分解され、点検・修理が行われる。平沼さんが働くIHI瑞穂工場では、国内・国外あわせて29社の航空会社からエンジン修理を委託されている。

「私が担当しているのは、エアバスA320型機などで使用されているV2500というエンジンです。部品の一つひとつを目視で確認し寸法を測って、継続して使えるもの、修理すれば使えるもの、廃棄処分にすべきものに分類しています」

平沼さんは高校時代にIHIのテレビCMを見て、重工業のエンジニアを目指すようになった。当時は大学に進学しようと考えていたが、進路を変えるきっかけになったのがJAAのオープンキャンパスだった。

「学校の雰囲気がとてもよく、また充実した施設で即戦力として企業で活躍できる知識と技術が身につくことを知りました。IHIに入社する目標を達成するためにもJAAでがんばり、両親に成果をみてもらいたいと思いました。経験豊富な先生方による授業は素晴らしかったですし、授業以外でもさまざまな交流がありました。就職活動がうまくいかなかった時、親身になって相談にのってくださったことが本当にありがたかったです」

在学中にかけがえのない恩師や友人を得た平沼さん。小・中・高校の卒業式では一度も泣かなかったのに、JAAの卒業式では号泣。

「まず断言できることは、安心して新千歳空港キャンパスを選んでほしいということ。きっと人生の糧になる出会いがあるはずです」